デーヴィッド・アイクのホームページより
英国からのニュース 2001年10月29日掲載
オイルラッシュ
発表:2001年10月25日
報告者:ライアン・ハリガン
自由、正義、テロリズムのない世界、永久的な自由のための作戦などが、宣言された目的のすべてだ。
しかし、彼等が宣伝しないアフガニスタンを爆撃する別の動機があるのではないか?
世界中で石油の需要が増加し、湾岸諸国が―特に、サウジアラビアが―脆弱で不安定なので、合衆国はカザフスタンと他の中央アジア諸国の広大な未開発地域を開発したくてたまらない。
そして、アフガニスタンはその地域から西側諸国へ石油を運ぶための中心となる地域だ、とライアン・ハリガンは説明している。
9月11日の大惨事は自由と正義のための連合を引き起こした―「十字軍」とジョージ・ブッシュは言った。しかし、もっと深く見てみよう。アフタニスタンに襲いかかる戦争には、重要な裏の意味がある。それは石油だ。
最近の数年間で、西洋の―特に、合衆国の―石油依存度は減少してきたと聞かされているかもしれない。しかし、それはまったく正しくない。
1970年代には、合衆国は一日当たり16m〔mは100万〕バーレルの石油を消費していた。今日ではそれは22mにふくれあがり、アメリカを世界最大の石油輸入国にしている。
ヨーロッパ連合は30年前、一日12mで、現在15m。
そして、石油はガソリンだけに使用されるのではない。今、あなたはプラスチックで出来たコンピューターのモニターを、暖かい部屋で、人工的な繊維で出来た服を着て見ているだろう。それらのすべてが石油のおかげだ。
それでは、石油はすべてどこから来るのだろうか?
サウジアラビアはもちろん、最大の輸出国で、一日7m以上を輸出している。イラン、イラク、クウェートもまた大きな輸出国だ。
しかし、前ソビエト連邦から東の方を忘れて貰っては困る―そこからはほとんど毎日4,500,000バーレルが輸出されている。ロシアを別にすれば、鍵となるのは、これらの新しく独立した中央アジアの諸国だ。
既に、200億バーレルの石油の埋蔵がカザフスタンで発見されており、―そしてそこにはもっとあるだろう。これらの地域でこれまで発見された石油とガスは、今日の評価では3兆ドルの価値がある。
これが、西洋の石油企業がこれほどここの石油に興味を示す理由だ。
これが偉大なゲームの最高点だ。西洋が湾岸への依存を減少させようとするにつれて、中央アジアに影響を与えるための戦争は、最後の大きなオイルラッシュとなる。
ロシアは既に、カザフスタンから黒海へのパイプラインを建設していて、世界に輸出し、石油とガスで数十億の利益を上げている。
合衆国の石油企業はバクーからジョージアを通る、あるいはトルコの地中海沿岸への輸送路を建設できたらと考えている。
しかし、中央アジアからアフガニスタンを通過して、パキスタンの湾岸にパイプラインを建設する方が、はるかにはるかに安くつく。
これが、合衆国が非公式に90年代中頃にタリバンを支援した主な理由だ。その当時アメリカの石油関係者はそのパイプラインを計画していた。しかし、タリバンが合衆国政府に背を向けた時、西洋の石油マネーはおびえた。
アフガニスタンは―かってはシーザーとその代理人を踏みつけたことがある―偉大なゲームのしろうとではない。
一つのパイプラインとして、この遠い地域は決定的に重要である。もし西洋の勢力が サウジアラビア―それ自身が潜在的に不安定なので―に対する依存性を減少させる予定ならば。
湾岸戦争はほとんど石油をめぐってのものであった。あなたはこのことをしばしば聞くことはないだろう、何気なく聞いただろうが、この戦争もまた石油をめぐってのものなのだ。
(傍線は翻訳者) (週刊日本新聞編集部訳)
『大 い な る 祕 密』
デーヴィッド・アイク著/太田龍・監譯
三交社刊、五八八頁、價格 二,三〇〇圓(税別)
「大いなる祕密・爬蟲類人」上巻
「大いなる祕密・世界超黒幕」下巻
お問合せ:三交社 東京都千代田區神田神保町二ノ二〇(電話〇三−三二六二−五七五七)
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